前記事の続きです。
大東島の名前は、台風情報で耳にすることがあるくらいで、具体的に意識したこともない方がほとんどだと思います。
南北大東島の歴史は、明治32年頃、八丈島を中心にした伊豆諸島から、移民による開拓にて始まりました。
その影響でこの2島は、現在でも、赤い瓦屋根などの沖縄っぽさがなく、一般的な田舎?の雰囲気だそうです。
この島が、それまで未開であった理由は
・断崖絶壁で上陸が難しい
・一番近い有人島(沖縄本島付近)から、400キロ近く離れている
モアイ像で有名なイースター島は、「世界で最も孤立した島」というニックネームもあるようですが、最寄りの有人島まで2000キロだそうです。
世界レベルとまでは言えませんが、狭い日本で、「隣の家」まで400キロというのは、なかなかの秘境具合ですね。
那覇からは、プロペラ機で1時間強、過去記事の、与那国の方がやや遠いです。
その後、一時期はさとうきびの栽培(南大東島)やリン鉱石の採掘(北大東島)で賑わったようですが、他の地方都市と同じく、現在は経済的にはピークアウトし、(リン鉱石の採掘は停止)、前記の人口を擁し、観光客もあまり来ない(交通費が高い&沖縄っぽさがない)、静かな島となっているようです。
なんでも旅慣れた人が、最後に検討するような行先であるとか。
そんな通好みの、南北大東島ですが、ゼンリン社の住宅地図は、2003年09月に初版が出て、2017年12月版が第4版です。飛行機があるとはいえ、この絶海の孤島に、4-5年に一度、調査員を派遣して、全戸調査を行っている訳です。
沖縄の離島に派遣される、ゼンリンの調査員さんですが、他の島なら仕事後は休暇気分も味わえるでしょうが、この大東島は、リゾート感がなく、かつ周囲が断崖絶壁なので、マリンレジャーも難しいようです。調査員さんの間では、外れ呼ばわりされているかもしれません。
ちなみに、沖大東島という島もあり、かっては有人島でしたが、現在は民間会社の所有であり、かつ米軍に貸し出されているので、一般人は上陸できません。
南北大東島は、十キロしか離れていませんが、(飛行時間3分の、日本一短い航路です)沖大東島は、そこから更に150キロ以上離れており、まさに秘境の中の秘境と言えます。
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コメント
こめんと
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